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ノルバスクによる高血圧治療とパイナップルの関係性

2019年05月28日

ノルバスクはCa拮抗薬という分類に属する薬です。
具体的には血管平滑筋に存在するCaイオンチャネルの機能を阻害することによって、血管平滑筋細胞内へのCaイオンの流入を阻害します。
こうすると血管平滑筋は収縮できなくなるため、血管がゆるみ、血管内径が拡大します。
これによって血管抵抗が弱まり、血圧が下がります。
また狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患の場合には冠状動脈拡張によって、末梢組織への血液供給が増加し、狭心発作、心筋梗塞の発症を抑制します。
ただし心筋梗塞の急性期には効果は認められていません。
特に高血圧治療では頻用されています。
その理由は降圧効果が非常に高いこと、副作用が他のCa拮抗薬より少ないこと、服用が1日1回で済むことなどが挙げられます。
副作用は少ないとはいえど、Ca拮抗薬特有の、頭痛、顔面紅潮、歯肉肥厚、めまいなどの副作用の発現する可能性はるので注意が必要です。
ノルバスクによる治療を行う過程でパイナップルを食してもいいか、に関してですが、パイナップルはノルバスクと併用しても構わない食べ物です。
ノルバスクによる治療中に食事で問題となるものはパイナップルではなくグレープフルーツです。
これはグレープフルーツに含まれる成分がノルバスクの有効成分アムロジピンの体内動態に影響を与えるためです。
まずP糖タンパクというタンパク質の体内発現量を増やします。
このP糖タンパクは主に消化管で一度吸収されかけた薬物をもう一度消化管へ排出する役割があります。
つまりノルバスクの効果は減弱します。
またアムロジピンの代謝酵素であるCYP3A4を誘導する働きもあります。
これによって代謝が促され、効果が減弱します。